エンジン V12 はまだ終わっていない!Nilu27 は同名の「ハイパーカー」を発表、1,000 CV 超え
名門デザイナー Sasha Selipanov の新ブランド Nilu27 が、初のハイパーカー Nilu を発表。展示された V12 エンジンは 1,000 CV を超える出力を誇る

Sasha Selipanov という名前には馴染みがないかもしれないが、スーパーカーで最も著名なデザイナーの一人であり、Koenigsegg のチーフデザイナーとして Gemera などのモデルの誕生に関わったことで知られている。さらに Lamborghini の Huracán や Chiron などのプロジェクトにも参加している。
こうした豊富な経験を活かし、Sasha Selipanov は自身のハイパーカーブランド Nilu27 を立ち上げた。設立されたばかりのこのブランドは、初のモデルを発表する段階にあり、そのモデルは単に Nilu と名付けられている。8日にはロサンゼルスでプライベートイベントにて披露され、一般公開は8月18日に Pebble Beach Concours d’Elegance の開催中に行われる予定だ。

創業者によれば、Nilu のデザインは自動車界の数々のアイコンからインスピレーションを得ているという。1960年代のF1マシンやル・マン・プロトタイプ、クラシックと見なされるイタリアのデザインハウス、よく引用される バウハウスの哲学、マッスルカーの黄金期、数学、さらには意外にもメタルミュージックまで。とはいえ、リアのデザインを見ると、どうしてもKoenigseggを思い起こさせることは否めない。

Nilu は カーボンファイバー製モノコックシャーシ を備え、軽量アルミニウム合金製の補助チューブラーフレーム を組み合わせている。このチューブラー構造は、駆動系コンポーネントへのアクセス性を高めると同時に放熱性を改善するために意図的に選ばれた。このシャーシの上に載るキャビンは、低いルーフラインによりコンパクトなサイズでありながら完璧な視界をドライバーに提供するよう設計されている。乗り込みは ガルウィングドア を通じて行い、低い位置に取り付けられたスポーツシートには二人が座れる。

ドライバーとパッセンジャーを待つインテリアは、運転とユニークで情熱的なクルマを楽しむことだけを考えたものだ。インターフェースには 手動・アナログ式のコントロール が組み合わされ、運転に完全に集中できる。その象徴がボタンもレバーもないステアリングであり、ミラーやステアリング自体の調整さえ手動である。ただし、デジタルスクリーンが一つだけ備わっており、これはバックミラーの機能に充てられている。このタイプのスーパーカーにありがちな後方視界の不足を解消するためだ。

Nilu のようなクルマは、まだ本物のクルマを信じるデザイナーがいることを教えてくれる。このハイパーカーを手にできるのはごく一部の幸運な人々だけで、さらにそれを真に理解できる人はそのまた少数だ。だからこそ、そのパワートレインは徹底的に伝統的でなければならず、実際その通りだ。Nilu はニュージーランドの Hartley Engines と提携し、世界で最もパワフルで衝撃的な自然吸気エンジンの一つを生み出したのだ。

Nilu には、6,500cc の完全露出型 V12 80°ブロック が搭載される。メーカーは 1,000 CV の壁を超える 出力を謳っており、もちろん電動化は一切用いられていない。さらに、その音色を一層楽しむために、7速マニュアルトランスミッション と組み合わされ、Inconel製の3Dプリント排気システム によって、最高のメロディーを奏でる。
このすべての出力は、Michelin Pilot Sport Cup 2 R のタイヤを通じて路面へ伝えられる。タイヤはフロント20インチ、リア21インチのAppTech社製ホイールに装着される。制動は Brembo が担当し、白く塗装されたキャリパーを備えた カーボンセラミックブレーキ を採用。さらに、より高い性能と疲労耐性を求める人には、同じくBrembo製の CCM-R Plus ディスク も選択できる。
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